こんにちは!ときおです!
ネットニュースで卓球大会を検索すると、多くの情報が出てきませんか?
全日本選手権やオリンピック・パラリンピックは知ってるけど、WTT、ITTFって何?と思ったことはないでしょうか。卓球の主要大会にどんなものがあるのかわからない、といった声が聞こえてきそうです。
そこで今回は、卓球の主要大会(国内・国際)について解説したいと思います。
卓球の主要大会一覧
全国、全世界には大小さまざまな卓球の大会があります。そんな中から、今回は主要な大会ということでニュースなどでよく聞く大会のみピックアップして紹介しようと思います。
卓球知識として!または部活動での話題作りとして、とりあえずこの種類を知っておけば大丈夫!
- 全日本選手権
- オリンピック・パラリンピック
- 世界卓球
- ITTF
- WTT
どうでしょうか?全部知っていますか?とくにITTFやWTTといった大会名はあまり知られていないのではないでしょうか。
全日本選手権
大会の概要
正式名称:全日本卓球選手権大会
主催:日本卓球協会
その名の通り、日本で一番強い卓球選手を決める大会です。1936年から毎年開催しています。
毎年1月に東京体育館で行われています。一般クラスとジュニアの部(高校生以下)の2クラスでの開催です。こちらは基本的に日本国籍の選手しか出場できません。
ちなみにニュースなどで天皇杯・皇后杯という名称を見ることがあるかもですが、これは男子が天皇杯(1948年~)、女子が皇后杯(1951年~)として開催されているためで、男子シングルス(一般)、女子シングルス(一般)の優勝者に天皇杯、皇后杯が授与されることになっています。
競技種目
【5種目】
男子シングルス/女子シングルス/男子ダブルス/女子ダブルス/混合ダブルス
その他
補足情報
有名な選手の記録では、水谷隼選手はシングルスの最多優勝10回の記録を持っています。最年少記録では、男子は張本智和選手の14歳6カ月、女子は平野美宇選手の16歳9ヶ月というものがあります。
また、少し古い情報ですが観客動員数は年々増えているとのこと。2009年は15,000人(6日間合計、一日平均2,500人)でしたが2015年は25,300人(7日間、一日平均3,614人)だったそうです。
もちろん私も観戦したことはありますが、客席はかなり埋まっており盛り上がっていました。ぜひ観戦に行ってみましょう。
地上波TV放送は?
過去会の実績として「NHK」「NHK BS」で放送されています。今後も同チャンネルにて放送されると思います。
そもそも卓球のみならず全日本選手権と名の付くスポーツ全般はNHKで放送されていますね。
オリンピック・パラリンピック
大会の概要
正式名称:オリンピック競技大会/パラリンピック競技大会
主催:IOC(国際オリンピック委員会)
こちらは皆さんよくご存じのオリンピック/パラリンピックです。4年に一度開催する世界のスポーツの祭典ですね。なおオリンピックで卓球競技が始まったのは1988年です。
競技種目
【5種目】
男子シングルス/女子シングルス/混合ダブルス/男子団体/女子団体
2004年のアテネ大会までは男女シングルスと男女ダブルスの4種目でしたが、2008年の北京大会から男女ダブルスに代わり男女団体が開始され、2020年の東京大会から混合ダブルスが始まりました。
その他
補足情報
これまでの獲得メダル数の国別順位ですが、中国がダントツでトップを走っています。※全115個のメダルのうち60個(内、金メダル32個)
さすが中国!卓球王国と呼ばれるだけあります。
なお、日本選手も金メダルを獲得しており、東京オリンピック2020の混合ダブルス(水谷、伊藤ペア)です。以下記事でも詳細を記載しておりますので併せてご覧ください。
地上波TV放送は?
各オリンピック/パラリンピックの放送予定にもよりますが、これまでの放送実績として地上波TV放送しています。チャンネルはその都度異なると思います。ぜひ大会ごとの放送予定をチェックしてください。
世界卓球
大会の概要
正式名称:世界卓球選手権
主催:ITTF(国際卓球連盟)
国際卓球連盟が主催する大会のなかで、最も権威ある国際大会です。世界卓球の歴史は古く、第1回は1926年にロンドンで開催されました。途中、第二次世界大戦により1940年から1946年にかけての中断があったものの全世界を舞台に継続して開催されています。
ちなみに大会運営はWTTという組織が行っているようです。ITTFやWTTについては後述します。
競技種目
【7種目】
男子シングルス/女子シングルス/男子ダブルス/女子ダブルス/混合ダブルス/男子団体/女子団体
なお、個人戦(男子シングルス/女子シングルス/男子ダブルス/女子ダブルス/混合ダブルス)は奇数年、団体戦(男子団体/女子団体)は偶数年に開催されています。
その他
補足情報
2000年以降の世界卓球・個人戦で、日本人選手の唯一の金メダルを獲得したのは、2017年のドイツ・デュッセルドルフ大会での吉村・石川ペア。
なお、以下記事では世界卓球のさらなる詳細な情報を紹介しています。ぜひご覧ください。
地上波TV放送は?
過去の放送実績から「テレ東」「BSテレ東」で放送されています。テレ東さんは専用のHPも作って世界卓球を盛り上げてくれていますので、世界卓球開催の際には確認してみてください。
ITTF
大会の概要
正式名称:国際卓球連盟
ITTFは卓球大会そのものの名前ではなく、卓球大会を主催する組織の名前です。ややこしくてすみません。ただ、ITTFが主催する大会にはITTFと冠するものが多いので、その大会を総称してITTFとしています。
例えば、2024年春は「ITTF男女ワールドカップマカオ2024」が開催されています。
このようにITTF○○大会というような大会があります。
ちなみに、2021年ごろからITTFの大会は殆どWTTに置き換えられています。詳しくはWTTの紹介で説明します。
競技種目
各大会によって異なります。例えばITTFワールドカップですと男子シングルス/女子シングルスの2種目になっています。
その他
補足情報
本部はスイスにあります。加盟国・地域数は226と世界でもトップクラスの加盟数が多い組織になります。
世界ランキングの対象となる大会(世界ランキングのポイントを取得できる)ため、多くの選手が参加する大会でもあります。
地上波TV放送は?
残念ながら、地上波TV放送は無いと思ったほうがいいです。まれに決勝など放送されるかもしれませんが、私は見たことがありません。
ただし、YouTubeなどで動画配信されていますので、その都度チェックしてみましょう。
▼テレ東のYouTubeチャンネルでは多く配信されています。→YouTubeテレ東卓球チャンネル(公式)
開催していた大会例
- ITTFワールドカップ(1年に一度の個人戦の国際試合)
- ITTFワールドチームカップ(2年に一度の団体戦の国際試合)
- ITTFワールドツアー(世界各地で開催される国際オープン大会の総称)
- ITTFワールドツアー・グランドファイナル(ワールドツアーの年間最終戦) など
これらは過去の開催実績であり、現在はWTTという組織に置き換えられています。
WTT
大会の概要
正式名称:World Table Tennis
このWTTが主催する大会にはWTTと冠するものが多いので、その大会を総称してWTTとしています。実は、こちらは前章で紹介したITTFの子会社です。
卓球の競技人口の向上や、観戦者が楽しめるようなエンタメ性を向上した大会を目指し、ITTFの子会社として2021年に始動した組織です。そのため、ITTFが主催していた各種大会がWTTに置き換えられているのです。
ちなみに、上章の世界卓球の運営もWTTが行っています。
開催している大会
WTTは多くの大会を主催しています。そのほとんどが世界ランキングの対象となる大会(世界ランキングのポイントを取得できる)です。そのため、多くの選手が参加したがる大会です。
- ①WTT グランドスマッシュ
- ②WTT カップファイナル
- ③WTT チャンピオン
- ④WTT スターコンテンダー
- ⑤WTT コンテンダー
①→⑤の順番(ポイント降順)で世界ランキングの付与ポイントが異なります。権威があり格式高い順番だということですね。
各大会の詳細について、以下で詳しく説明します。
①WTT グランドスマッシュ
年間大会数:4(最大開催数)
種目:【5種目】男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス
優勝ポイント:2,000P
主に世界ランキング上位者が出場するWTT最高ランクの大会です。
賞金は200万〜300万ドルとされています。
②WTT カップファイナル
年間大会数:2(男子1/女子1)
種目:【4種目】男女シングルス・男女ダブルス
優勝ポイント:1,500P
WTTツアー大会のファイナルを飾る大きな大会です。世界ランキング上位者やWTTから招待された選手のみが参加できます。
賞金は150万ドルとされています。
③WTT チャンピオン
年間大会数:8(男子4/女子4)
種目:【2種目】男女シングルス
優勝ポイント:1,000P
主に世界ランキング上位者が出場する、少数精鋭の大会です。
賞金は大会あたり40万〜60万ドルとされています。
④WTT スターコンテンダー
年間大会数:6
種目:【5種目】男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス
優勝ポイント:600P
世界ランキングのほかに、「前6週間以内にグランドスマッシュ及びチャンピオンに出場した選手は参加優先順位が下がる」という条件のついた実力ある今後のスターを掘り出す可能性のある大会です。
賞金は大会あたり20万〜30万ドルとされています。
⑤WTT コンテンダー
年間大会数:14(最大開催数)
種目:【5種目】男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス
優勝ポイント:400P
④と同様に、世界ランキングのほかに、「前6週間以内にグランドスマッシュ及びチャンピオンに出場した選手は参加優先順位が下がる」という条件のついた実力ある今後のスターを掘り出す可能性のある大会です。
賞金は大会当たり5万〜7万ドルとされています。
その他の大会
上記のほかに、以下のような大会があります。
▼WTTフィーダーシリーズ(優勝ポイント:125P)
世界ランキングが低い若手選手やランクが下がった選手が出場できる大会です。位置づけ的には、ポイントを稼いでWTTコンテンダーなどへの出場を目指すための下部大会・下部組織というような位置づけです。
▼WTTユースシリーズ(優勝ポイント:60P)
WTTユースコンテンダーとWTTユーススターコンテンダーの2つに分けられ、主に年齢の若い選手が出場できる大会です。若い選手が世界ランキングを稼ぐための試合の位置づけです。
その他
補足情報
上記でも記載していますが、大会によっては多くの世界ランキングポイントが獲得できる大会のため、多くの選手がこぞって参加したがる大会です。また優勝賞金もあるので、魅力的ですよね。
その反面、WTTの参戦は自費参加が多いとのことで、初戦敗退などの場合はかなりの赤字になってしまいます。そういった緊張感もありながら各選手は活躍している、ということですね。
地上波TV放送は?
ITTFと同様に、地上波TV放送は無いと思ったほうがいいです。まれに決勝など放送されるかもしれませんが、私は見たことがありません。
ただし、こちらもYouTubeなどで動画配信されていますので、その都度チェックしてみましょう。
テレ東のYouTubeチャンネルでは多く配信されています。→YouTubeテレ東卓球チャンネル(公式)
まとめ
いかがだったでしょうか?主要な大会、理解できましたか?
オリンピック/パラリンピックや世界卓球は地上波TV放送されているので目につくことが多いですが、WTTなどはまだまだ知名度がないかなと思っています。
この記事をきっかけにYouTubeなど動画配信での観戦もしてみてはいかがでしょうか?
▼YouTube配信情報まとめ